引き続き、新酒レビューが続きます。
ここまで新酒を推す理由は簡単。そう、事実、美味いからです!
何度もお伝えしていますが、人や世間の意見に流されず、自分で味わって様々な焼酎を楽しむようになると、世間の評価=自分にとって美味い焼酎ではない!という答えが必ず導き出されます。
千差万別、個人の嗜好に合ったものがあるというのは、蔵元や銘柄の数が物語っています。皆さん、それぞれの好みで楽しんでいるんですね。
その中にあって、新酒というのは、その年にできたその年を表現する焼酎。作り手の毎年の決意や情熱と対峙するわけです。
なので焼酎好きなら、新酒と向き合ってこそなんですね。新酒どころか人の評価だけで有名焼酎をありがたがっている人は残念ながら、自分とも向き合えていません。偉そうに申し訳ないのですが、自分が心から美味いと思う焼酎を探索しましょう。結果、その有名焼酎にたどり着いてこそ、本物の焼酎好きと言えるのではないでしょうか。それでこそ、造り手も喜んでくださるものです。
さてさて、毎度毎度の愚痴っぽい前フリは置いておいて、今回紹介する焼酎は、丸西酒造さんの「蓬原 新酒無濾過 2020」です(^^)/
焼酎の無濾過とは?
しつこいようですが、無濾過焼酎について(*^-^*)
無濾過の焼酎と言えば、蒸留したての原酒にある不純物を取り除くために行う、冷却→濾過という工程をあえてぶっ飛ばした焼酎
これにより焼酎本来の香りや旨味、油分などがしっかり残り、味わい深い焼酎となります。
では、なんで一般的な焼酎には濾過が工程としてあるのか?
これは単純に考えて、不純物などの不確定要素を残すということは、品質を安定させることが難しくなったり、手間がかかったりするということが大きい気がします。特に開栓後は空気に触れることで、油分の酸化が起き、酸化が進むと芋焼酎の甘い香りが失せ、不快な香りになるといいます。
そういった点から、安定した焼酎を供給するという点で、濾過は大事な工程です。
逆に言うと無濾過を飲むということは、”品質変化が起きやすい”ということを頭に入れて、保存場所は暗く、高温多湿を避け、開栓後は速やかに飲む(一か月以内~長くて三か月ぐらいかな)という事を念頭に入れたいものです。
また、だからと言って、通常の焼酎が劣化しないというわけではなく、いずれも開栓後は早めに飲む方が、その焼酎本来の美味しさを存分に楽しめますよ!
蓬原 新酒無濾過 2020の味とおすすめの飲み方
個人的に無濾過焼酎は、お湯が好みなので、ここはやはりお湯割りをおすすめします。
で、そのお味ですが…
芋!
イメージとしてですね。伝わりやすく言うと、
焼き芋の皮をむいて、黄色のほっこりしたあまーいお芋にかぶりついたあの感じです(笑)
一方で香ばしさや、芋の皮の渋みのようなものは控えめでして、純粋に蜜いっぱいの焼き芋ジュースみたいな感じです※焼き芋焼酎ではありませんが(^^;)
取り扱いをされているお店さんのご紹介の多くは、”昔ながらの芋焼酎””ビギナー向けではない”といった言葉が並んでいるのですが、”ビギナー向けではない”という部分、これ逆だと思います。
むしろ、”ビギナーこそ飲んでいただきたい”
最近は、女性にも飲みやすいとか、芋の香り控えめ、とか、そんな間口が重視されていますが、それって、芋焼酎の本質、本当の素晴らしさから逆に遠ざけているんですよね。
芋焼酎の本質的な美味さ、そのひとつが芋の甘みだと思うんです。
そして、この「蓬原 新酒無濾過 2020」は、間違いなくそれを体験させてくれる焼酎!
なので、在庫があったら即、買いです。間違いなく手元に常においておきたい一本です。
そして、私にとっては来年以降も毎年楽しみな新焼酎となりました(笑)
一応、下にネット在庫をまとめましたが、買わないでほしいです(;´∀`)
蓬原 新酒無濾過 2020の在庫を見る
新酒の在庫数ならココ!
さまざまな種類の新酒を扱うのが、天文館に構える”酒舗 和総や”さん
ただ売るだけではなく、それぞれの蔵元や杜氏さん、銘柄の特徴や飲み方をよくおさえておられるなぁと、感心させられるお店さんです。
ネット通販も行っているようなので、焼酎好きなら是非チェックしておきましょう!
→「酒舗 和総や」HP
詳細情報
以下、蓬原 新酒無濾過 2020に関する情報です。
種類
芋焼酎
原材料
さつま芋(黄金千貫)米麹(黒麹)
アルコール度数
25度
酒蔵
丸西酒造
住所
鹿児島県志布志市有明町蓬原1397-1