吉永酒造見学(本格焼酎 利八蔵元):若き五代目が受け継いだ伝統と新しい時代への挑戦

指宿市にある明治38年創業の吉永酒造(本格焼酎 利八の蔵元)に見学に行きました(^_^)

指宿駅からほど近い住宅地と商店が入り交じった地域にある小さな蔵。

長きにわたる焼酎好きなら御存知かもしれないがこちらでは「さつま白雪」という芋焼酎を造り続けてきた。

だが、諸々の事情により「さつま白雪」は平成15年に廃止され、あたらしい代表銘柄の名は「利八」となった。蔵の二代目、利八氏にちなむ銘柄名である。

なぜ、二代目の名を冠したのだろうか?

それは、二代目の不屈の精神に敬意を表したためと言う。

戦前、韓国大邱でも製造を始めた利八は脳梗塞で半身不随となる。
帰国後、昭和20年の大空襲では、もう片方の腕も切断した。

若くして半身不随になったにも関わらず必死で家業を死守し、後世に繋いでくれた魂。

まさしく焼酎造りへの熱い魂を受け継いだ焼酎を!という気持ちが込められているのである。

現当主 吉永章一氏

現在の当主は五代目 章一氏
元々、大阪のIT関連企業で働いていたのだが、四代目 俊公氏の御病気に伴い平成21年に蔵に入った。
その後、四代目とその奥様、熟練の蔵人に支えられながら造りを学ぶ。

だが、ほどなくして四代目が急逝。五代目として若いながらも蔵を受け継ぎ、創意工夫を重ね、鑑評会では優等賞を連続受賞しており、限定焼酎などの販売も好評のようだ。

酒蔵

蔵の中には、一次仕込みに使う和甕

建物も昔ながらの古き良き蔵の作り

従業員数3名。季節工を含めても4名

年間生産量300石は大手の一日分

本当に小さな蔵だが、代々受け継いできた”魂”を感じさせる蔵元である。

代表銘柄利八が晩酌で私を楽しませてくれている事は言うまでもないだろう。

蒸留したてむろか利八 黒麹 25度 1800ml
by カエレバ
【特約店限定品】陶眠利八 百年蔵甕壷仕込 25度 1800ml
by カエレバ

見学情報

仕込み時は見学時の説明などに十分な時間を割きにくいとの事。事前連絡がオススメです。

酒蔵情報

吉永酒造

地図

地図

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